ミネラルウォーターのこと

胃ガンに冒された知人が、ある日、病室でこんなことを呟きました。「もう、食べ物も飲み物も口に入らないんだけど、唯一、ボルヴィックだけは飲めるんだよなあ…」。

きっと、体調を大きく崩しているからこそ、ブランドごとに異なるミネラルウォーターのわずかな味の違いが体にしみたのでしょうね。確かに、ミネラルウォーターの産地の違いには、単純に「硬水」「軟水」だけでは分類できない風味の違いがあると思います。

ウォーターサーバーでも様々なミネラルウォーターが選べるようになっています。私個人は口コミでアクアクララを選んで飲んでいますが、他のミネラルウォーターも試したく色々比較しています。ミネラルウォーターは調べると奥が深くてとても興味深いですね。

地層や岩石層に染み込み、岩盤の中の鉱物や、苔、藻などの微生物などが含まれた水は、土地ごとに内包する成分や濃度が異なります。その微妙な違いを、私たちは味や舌触りの違いとして感じているのです。私は硬水のヴィッテルが好きで愛飲していますが、正直、ヴィッテルで淹れた紅茶は不味いと感じます(コーヒーは逆に美味しく感じるんですよね)。

軟水は飲んでいて物足りなさを感じますが、紅茶を淹れるなら、味に苦味を加えない軟水が最適だと思います。このように、ストレートに水として飲むにしても、コーヒーや紅茶を淹れる水としても、それぞれの個性を感じられるミネラルウォーター。

口にして味わうたびに、自然の恵みの不思議さを感じずにはいられません。